5月22日から約1か月間日本に帰国しました。
日本の外に出ていると日本の良い所、悪い所がよくわかります。
寿司や蕎麦などを食べて美味しいと感じるのは当たり前ですが
やはり、日本の無機質さというかカクカクした感じは未来的で
フィリピンから見ると未来に来た感じが非常に強く感じます。


さて、帰国の目的の一つは下の息子のパスポートの更新でした。
その更新でフィリピンの役所と見間違える自体が発生しました。


下の息子は、日本生まれで最初に日本国籍を取得し、2016年に
フィリピン国籍も取得した2重国籍です。このことが問題視されました。


地元の合同庁舎に息子のパスポート申請に出向き、申請用紙に
必要事項を記入して提出しますが、その中に
「他国の国籍を保持しているか」という質問があります。
もちろん息子は日本国籍の他にフィリピン国籍も有しているので
「はい」の欄にチェックをして国籍を記入し提出しました。

すると書類をもって何やら裏で他の人と相談している。なにか
嫌な予感が伝わって来きます。そしてパスポートの事務担当の女性が
「戸籍の附票」を取ってきてくださいと。「戸籍の附票」で
息子の戸籍がどういった経路をたどっているのかを見たいのだという。


そこで市役所に行き「戸籍の附票」を取得。そこにはもちろん日本で
生まれて日本国籍の事が書かれている。あとは住民票が無くなった日付け
があるだけ。


それをもって合同庁舎に行き提出すると、6月9日にパスポートが出ますと
告げられその時はそのまま変える事に。しかし何となく嫌な予感が拭い
切れない。


その日の夕方、連絡先に記入した実家の電話が鳴り、出てみるとパスポート
窓口からの電話。そこで向こうから、法務局に連絡をして国籍が
どうなっているか聞いてくださいと。この辺りで、このパスポート窓口
の担当は「馬鹿じゃないか」と思い始めるが、とりあえず法務局に
電話をすることに。

法務局に電話をして、パスポート窓口で言われた通りのことを話すと
法務局では日本国籍であることしかわからないので、パスポート窓口で
何が欲しいのか意味が分からないと言われる。まあ当たり前である。
息子は現に戸籍が残っている。

そのことをパスポート窓口に電話して話をすると、「調べて連絡する」
と返答。翌日の昼過ぎに、またパスポート窓口から電話。するとフライト予定日の
6月22日までにパスポートが間に合わないかもしれないとバカなことを言い始めた。


息子はれっきとした日本人であるのにかかわらず、フィリピン国籍を取得
して2重国籍になったから、パスポートを出せるかわからないと・・・。

私は激高してその担当の男性をまくし立てた。日本人にもかかわらず、
2重国籍というだけでこの差別的態度は頂けなかったからである。

10分以上文句を言い、とにかく帰れないと困るから早くやれといったことを
告げて終わりにした。フィリピンであれば袖下でこの場合切り抜けられるが
流石日本ではそうはいかない。


翌日パスポート窓口の担当から法務省に相談をしたら戸籍謄本を提出
して下さいと言われたと。そこで戸籍謄本の提出があれば6月12日に
パスポートが出せるという。早速戸籍謄本を市役所に取りに行き
提出を済ませた。


もしあの時に文句を言わずに待っていたら多分息子のパスポートは
更新できなかったかもしれない。日本に住んでいる時に何回も役所仕事
に苦渋を飲まされてきたが、また日本の役所仕事の餌食になるとは。

お金が必要なフィリピンの役所と、強気に出ないと動かない日本の役所。
どっちもどっちかな。

にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村