これは、キリスト教(カトリック)で全ての聖者に祈りをささげる日。
つまり、日本で言うとお盆に当たる日です。
フィリピンでは、この万聖節は10月31日~11月2日まで行われる。
今日から帰省する人や、お墓参りに行く人達で、町は大渋滞となる。
ABS-CBNニュースによれば、南部ルソン高速道路(SLEX)では
今日31日、交通量通常より3万台増えると予想している。
SLEXを接続するバタンガス州の高速道路スター・トールウエーの1日
辺りの交通量は2万台から4万代に倍増。
北部ルソン高速道路(NLEX)とスービック~クラーク~ターラックを
結ぶ中部ルソン高速道路(SCTEX)の交通量は通常の10~15%
増し。とそれぞれ予想。
しかも、今日は「イグレシア・二・クリスト」(キリスト教系団体)がブラカン
に保有するアリーナでイベントを開催し6万人以上参加が見込まれるため
渋滞がさらに悪化すると報じられた。
この万聖節は基本は日本のお盆と同じ過ごし方ではあるが、私は過去に
二度ほど参加したが、非常に驚くべき事を行う。
お墓参りは、日本ではお線香を上げるが、フィリピンにはお線香なんてない。
何をするかというと。お墓の周りに沢山のロウソクを立てるのである。
消えたらまた灯けての繰り返し。
また、フィリピンでは故人をお墓で偲ぶ習慣があり、単に日本のようにお墓参り
だけで済まさない。
昼間は自宅で沢山の料理を作って、集まった親族たちとお酒を飲んだりして
過ごすのだが、夕方から夜にかけて、食べ物や飲み物を墓地に持ち込み
そこで、親族たちで食べて飲んで、故人を偲ぶ。
しかし、そこはフィリピン。日本のように、お静かになんてしていない。
ほとんど、お祭り騒ぎである。我々日本人にしてみれば、墓地で食べ物を
食べる事すらビックリなのだが、そこでお酒を飲んだり、歌を歌う人まで
出る始末である。
そして持って行った食べ物は、そこで全部食べる。持ち帰るのは、霊を一緒に
連れてくるので、絶対禁止である。
なので、この時期、墓地には沢山の警察が警備に出る。
明日1日は、お墓は何処もお祭り騒ぎなのである。
そして、この万聖節の前夜がハロウィンである。宗教的意味合いの深い行事で
あるが、それは明日の万聖節を待ちきれず、霊が家を訪れてきたり、魔女
が出ると信じられていた。そこで身を守るために、仮面をかぶったり、魔よけの
焚火を焚いたことが始まりであり、現在は、そのお化けに扮して仮装するように
なった。
今日から11月2日が過ぎるまでは、フィリピンでは交通渋滞が酷いので
もしこの時期に渡比されたり、帰国予定の方は、時間に凄く余裕を持って
行動したほうが良い。
また、これからクリスマスにかけて犯罪が激増するので、渡比には十分
注意が必要である。
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