5月20日にフィリピンセブ州オスロブ町で日本人10人を含む11人の乗ったバンが街路樹に激突し一人が死亡、10人が重軽症をおう事故が発生した。
まずは、事故にあわれ亡くなられた方、ご親族の方にお悔やみ申し上げるとともに
重軽症を負われた方々にお見舞いを申し上げます。
死傷した日本人10人(男性8人、女性2人)のうち、
9人は山形県内にある民間企業の社員ら。観光のため、19日にセブ入りし、
23日に帰国予定だった。事故当日の20日は、ジンベイザメ見学のため、
セブ市からオスロブ町へ向かっていた。残り1人はセブ州在住の日本人男性で、
ガイド役として事故車に添乗していた。
乗っていた生存者の話では、フィリピン人男性の運転する車に乗りセブ市から移動中
車が蛇行したり、先行車に追突しそうになったりした。居眠り運転に気が付いたため
ドライバーに休憩して眠気をさますよう話したが、そのまま運転し続け事故に合った。
車は時速80Km/hで走行中事故が起きた。車は2009年式の日本車のバン。
ドライバーの話では急にハンドルが効かなくなった と話しているが、現地の
担当捜査官によれば、多くの生存者が居眠り運転に気が付いているのと、車が
比較的新しいので、ドライバーの話に信憑性は低いとしているようだ。
今回事故、決して他人事ではない。
フィリピンにおいて、例えばマニラからアンヘレスに移動するとき。又はその反対
において、車をチャーターしたり高速バスを利用するのが普通だと思う。
実際、高速バスにも何回か乗車した事もあるし、チャーターも何十回としている。
日本と違い、交通事情があまりにもデタラメであるのと、ドライバーが
プロフェッショナルのライセンスを持っていても、
日本の教習所で習う運転技術からすればほど遠い。
私はかつて15年ほど観光バスの運転を日本でしていたことがあるが、フィリピン
においてヒヤリ、ハットは数知れない。
こればっかりは、命をドライバーに預ける以上、自分ではどうする事も出来ない。
それでは、実際交通事故に巻き込まれた場合、どうすればよいのだろうか。
海外旅行に行く時に、2つのパターンがあると思う。
ひとつはパッケージツアー。
そしてもう一つは自分で全て手配する個人旅行。
パッケージツアーにおいては、主催者側の責任の有無を問わず、
主催会社は約款特別補償規程により、海外ツアーに旅行者が参加中に
偶然かつ急激な外来の事故により、生命・身体・手荷物に損害が生じた場合、
次の損害補償金が支払われる。
傷害死亡補償金(2,500万円)
後遺障害補償金(2,500万円を上限)
入院見舞金(4万円~40万円)及び通院見舞金(2万円~10万円)
手荷物損害補償金(手荷物1個又は1対あたり10万円を上限、
旅行参加者1名あたり15万円を上限)
ただし、上記のように入院や通院に対しては見舞金として支払われ、
治療費や入院費用などの実費は旅行者自身の負担になる。
これに対し、納得がいかなければ個人で現地の事故を起こした会社、その
当事者に直接交渉となる。
そして、フィリピンに行く方で私も含め一番多いのが個人旅行。
これは何の保証も適応されない。
これらを踏まえ海外旅行保険には必ず入る事を勧める。クレジットカードに
付帯する旅行保険は、カードのランクにより殆ど意味をなさないものもあるようだ。
そして、医療費の支払い。これは現金前払いがフィリピンでは基本。もし手持ちが
無ければ、そこまでの治療しかして貰えない。しかもカード決済不可が多い。
ではどうすればよいか。
観光庁も強く進めているが、任意保険の加入。この領収や控えがあれば病院に提示
する事により、支払能力があると判断され治療してもらえる。
では、現地での当事者とのやり取りはどうか。
それは以前、フィリピンでの出来事 http://sari-sari.blog.jp/archives/2817320.html
でも書いたが、まずお金は取れない。これはだいたい予想が出来ていると思う。
フィリピンでのトラブルは何でもやられ損である。
そして、フィリピン人は嘘をしゃべるのがうまい。そして警察は異国の日本人より
フィリピン人の話を信用する。警察を仮に買収したとしても、損害額がただ広がる
だけで回収の見込みは限りなくゼロである。
今回の事故は決して他人事でない事を肝に銘じたい。
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